【200人アンケート】「残暑見舞い」の認識度は?送る習慣や相手について調査

夏も後半に差し掛かると、少しずつ秋の気配も感じられるようになります。
そんな時期に送るのが「残暑見舞い」です。
残暑見舞いは、日本の伝統的な習慣といえます。
では、残暑見舞いについてきちんと理解している人は、果たしてどのくらいいるのでしょうか。
この記事では、200人を対象に行ったアンケート調査の結果から、残暑見舞いの認識度や実態について詳しく解説していきます。
Contents
残暑見舞いとは?
残暑見舞いとは、夏の暑さが残る時期に、相手の健康を気遣うために送る挨拶状のことをいいます。
残暑とは、立秋(8月7日頃)を過ぎて暦の上では秋になっていても、夏の厳しい暑さが残っている時期を指します。
ちなみに、一年で最も暑い時期とされる、小暑(7月7日頃)から立秋の前日(8月7日頃)の期間に出す挨拶状は「暑中見舞い」と呼びます。
残暑見舞いを送る時期
残暑見舞いを送る時期は、暦の上で秋の始まりとされる、立秋(8月7日頃)から8月末までとされることが一般的です。
「残暑」は「暦が秋になっても暑さが続く時期」を指すので、明確な終わりはありません。
しかし、遅くとも処暑(9月7日頃)までに届くように送るのがマナーとされています。
もし立秋よりも前に届きそうであれば、暑中見舞いとして送るようにしましょう。
残暑見舞いについてきちんと理解しているのは約半数
昔からの日本の風習である残暑見舞いですが、しっかりと内容を理解している人はどのくらいいるのでしょうか?
成人男女200人を対象にしたアンケートでは、以下の結果となりました。
残暑見舞いを知っていると回答した人は、全体の約半数(101人)にとどまりました。
「言葉は知っているが、具体的な内容はよく知らない」という人もほぼ同数おり、残暑見舞いの意味やマナーを正しく理解している人は意外と少ないことがわかります。
残暑見舞いを送る習慣があるのは4割程度
次に、実際に残暑見舞いを送る習慣があるかどうかを聞いてみました。
残暑見舞いを送ったことがないと回答した人が122人と、全体の半数以上を占めました。
毎年送っている人と時々送っている人を合わせても78人となり、全体の4割にも届かないので、残暑見舞いを送る習慣がある人は少数派であることがわかります。
近年では、メールやSNSで手軽に挨拶を済ませる人も多いでしょう。
そのため、あえて手紙やハガキで残暑見舞いを送る機会は減っているのかもしれませんね。
残暑見舞いを送る相手は?
残暑見舞いを送ったことがあると回答した78人に対して、「どのような相手に送ることが多いですか?」と尋ねました。
結果を見ると、親戚や友人、お世話になった上司や先輩など、個人的なつながりが深い相手に送るケースが多いことがわかりました。
残暑見舞いは、日頃なかなか会えない親戚や遠方の知人に対して、季節の挨拶として近況を伝える良い機会だといえるでしょう。
また、ビジネスシーンでは、取引先に対して日頃の感謝の気持ちを伝えるために送る人も一定数いることが明らかになりました。
残暑見舞いの書き方
残暑見舞いの手紙は、以下の要素で構成するのが一般的です。
- 挨拶の言葉
- 時候の挨拶
- 相手を気遣う言葉
- 自分の近況報告
- 暑さをねぎらう言葉
- 日付
文頭は「残暑見舞い申し上げます」とするのが一般的です。
目上の人には「残暑お伺い申し上げます」とすると、より丁寧な印象になります。
また、残暑見舞いを出す時期は、暦の上では秋の始まりです。
そのため、秋の始まりを意識した挨拶文を選びましょう。
日付は「年」「月」を明確に書くのが基本です。
単に「八月」と書くこともできますが、「葉月」「立秋」「晩夏」といった日本の美しい言葉を使うと、より趣が伝わります。
注意点としては、「暑中見舞いと混同しない」「暑中見舞いと残暑見舞いの両方を送る必要はない」「はがきで送る場合は縦書き」などがあるので、覚えておくようにしましょう。
残暑見舞いの例文
最後に、残暑見舞いの例文を載せておきます。
誰かに残暑見舞いを送る際は、以下を参考にしてください。
①基本の例文
残暑お見舞い申し上げます。
立秋とは名ばかりの厳しい暑さが続いておりますが、◯◯様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
秋の涼しさが待ち遠しい今日この頃、私どもは【旅行先地名】へ出かける予定です。
しばらく涼しい風に当たれるのを、今から楽しみにしています。
酷暑の折、くれぐれも無理をなさらないようご自愛ください。
令和七年 晩夏
②目上の相手への例文
残暑お伺い申し上げます。
暑さ厳しき折、〇〇様におかれましては、お元気でお過ごしでしょうか。
わたくしは、おかげさまで家族一同つつがなく過ごしております。
暦の上では秋となりましたが、残暑はまだまだ続いております。
くれぐれもご自愛くださいませ。
令和七年 葉月
③取引先への例文
残暑お見舞い申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社では〇〇のプロジェクトが順調に進んでおり、これもひとえに皆様のご支援の賜物と、心より感謝いたしております。
今後ともご期待に添えるよう、社員一同、より一層業務に励んでまいる所存でございます。
時節柄、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
令和七年 八月
お世話になった人に残暑見舞いを送ろう
今回のアンケート結果によると、残暑見舞いの習慣はやや薄れてきていることがわかりました。
しかし、日頃お世話になっている人や大切な人に残暑見舞いを送るのは、相手に温かい気持ちを届ける素敵な習慣です。
SNSやメールが主流の今だからこそ、手書きの残暑見舞いは特別な意味を持ちます。
この機会に、身近な人に感謝の気持ちを込めた残暑見舞いを送ってみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:成人男性・成人女性
アンケート母数:男性100名・女性100名(合計200名)
実施日:2025年7月31日
調査実施主体:ハッピーメール(ハッピー)https://thetruthdivision.com/
- 残暑見舞いとは、夏の暑さが残る時期に相手の健康を気遣うために送る挨拶状のこと
- 残暑見舞いを送る時期は、暦の上で秋の始まりとされる立秋(8月7日頃)から8月末までとされることが一般的
- 残暑見舞いを知っていると回答した人は全体の約半数程度、残暑見舞いを送る習慣があると回答した人は約4割程度
- 残暑見舞いは、親戚や友人、お世話になった上司や先輩など、個人的なつながりが深い相手に送るケースが多い
- 注意点としては、「暑中見舞いと混同しない」「暑中見舞いと残暑見舞いの両方を送る必要はない」「はがきで送る場合は縦書き」などがある